ストレスが原因なのならその方が良い

 ここしばらく、筋トレをする時に昔ほど粘れなくなっていた。例えばバーの挙上を何回か繰り返していると徐々に筋肉が疲労していく。そうして「ああもう駄目だ」と思ってから、更にもう1回バーを挙げられるかどうか、というのが筋力向上には割と大事なのだと思うけど、最近は「もういい、もう嫌だ」と諦めてしまうことが多かった。というか、大体毎回だるかった。

 その時はまだセミリタイア前だったので、もし仕事による精神的疲弊が原因なのなら仕事を辞めればまた前のように粘る気力が復活するかもしれないけど、単に加齢が原因なのならもうずっとこのままなのかもしれない、と思っていた。まだどちらか分からない。

 気力と言えば、筋トレに限らず、生活全般においても同じことが言える。

 セミリタイアっぽい生活を始めた今、気力が低くて何もやりたくならないのが仕事のせいだったのなら、こうしてしばらくゆっくりすれば、また昔みたいに色々なことに興味を持って挑戦してみたり、挑戦しながらある程度の困難を乗り越えることも再びできるようになるだろうけど、単に加齢による気力の衰えなのであれば不可逆なので、もうこれから気力が更に低下することはあっても復活することはないのかもしれない。

 いや、気力はおそらく年齢よりは生活習慣によってより大きく影響されるだろうから、少なくとも気力を低下させない日々を送ることが大事である。それは分かっている。精神的なエネルギーというのは、まず何か行動を起こして、活動しながらチャージされる性質のものである。だから何かをやってみなければならない。でも気力が低下している時には何かをやってみる気になれない。気力が低下したことのある人なら誰もが一度は抱えたことのあるジレンマなんだと思う。

 でもセミリタイアしたからと言ってだらだらとした生活をしていれば気力が改善する芽すら出てこないので、やっぱりある程度スケジュール立てて毎日を送ることが肝要なのだろう。

 とりあえず、家の外に出てみよう。日の光を浴びながら歩いて体を動かし、いろんなものを見て、もし機会があれば誰かと話してみるのもいい。そうすれば、あともう少しは元気になると思う。