私の株式投資遍歴(4) 株主優待について

株主優待について 

株主優待制度については賛否両論があるらしい。賛の気持ちは理解できるけど、否の方の理屈をきちんと確認したことはない。多分それなりの理由があるのだと思う。
 その理由は分からないが(投資信託に選定された銘柄にかかる優待品の不公平とかそんな感じだろうか)、確かに株主優待のみに着目して銘柄を選ぶと、優待によるメリット以上の株価下落の可能性を無視できないというリスクはある。
 しかし私個人としては割と楽しく株主優待銘柄に着目している。なお優待取りのためのクロス取引というものには詳しくないし、やったこともない。下記の理由から今後もやる予定はない。

株主優待に着目したきっかけ

 それ以前はあまり株主優待に着目していなかったのだけど、ある時、手元に届いた優待品を見て自分でも驚くほどテンションが上がったことがあった。それは、とある日用品メーカーの自社製品の詰め合わせだった。
 これが例えばクオカードだったりしたらそんなに魅力を感じなかったと思う。何故なら3000円のクオカードは3000円で用意されたものだからだ。
 でも自社製品の場合、梱包運送費以外の販管費はそれほど掛からないだろうから実質的に製造原価のみが企業の負担であるのに対し、受取り側としては市場販売価格分の利益を得たことになる。
 製造原価が仮に売価の50%とすると、企業側が1500円(+運送費)で用意したものなのに、こちらは3000円分の詰め合わせを貰った時のお得感を味わえる。
 これがとても気に入って、その後は株主優待にも着目するようになった。ただし株主優待があるところは配当利率がそれほど高くない場合が多い。もし両方ともそこそこ好利率なのであれば、それは相対的に株価が下落している(不安要素がある)からなので、迂闊に手を出せない。
 それでも、たまに買ってもいいなと思うものがあれば株主優待銘柄を買うようになった。とりわけ自社製品を優待にしているものに魅力を感じた。自社製品のうち新商品を優待にして、利用・飲食してみた感想をアンケート方式で集めるような取組も合理的だと思った。

 なお、上で書いたように、クオカードや商品券の類には調達価格と市場価格との差がないのであまり魅力を感じなかった。それでも使い勝手としてはクオカードの方が良いのかもしれないけれど、個人的にコンビニをほとんど利用しないので、使いきれない可能性が高い。ただ、配当としてもらうよりもクオカードとして同額をもらう方が税金がかからないだけいいなとは思っていた。
 同様に、理屈としては自社製品と同じなのだけど、自分がほとんど外食しないので飲食店やファストフード銘柄も持っていない。
(全くどうでもいいことだけど、しばらく前に「コンビニで牛乳を買えばいい」と思い付いてからは、クオカード銘柄も選択肢に入るようになった。牛乳ならスーパーでもコンビニでもそんなに値段は変わらないし、毎日飲むものだから良い。)

株主優待銘柄に投資するメリット

 株主優待投資のメリットとして、自分の体験から次のふたつを挙げる。
 
 ひとつは長期保有に繋がるということだ。
 上に書いたように、初めて優待品でテンションが上がってからは一年または半年毎の優待を楽しみにするようになって、その銘柄については株価がどう動こうが売却を考えなくなった。結果として今に至るまで長期間に渡って保有している。
 この日用品メーカーの他にも、いくつか優待目的で長期保有している銘柄があるが、そのほとんどが現時点でそこそこ大きな含み益を抱えている。
 この理由から、クロス取引で優待のみをもらうことは私は考えていない。

 もうひとつは分散投資に繋がるということだ。
 往々にして株主優待というのは、利率換算した場合に何故か最小単位での保有が一番高いようになっている。たくさん持っていればたくさんもらえる訳ではなく、その逆だ。
 だから、株主優待を目的にするのなら一銘柄にどかんと資金を投入することがない。換算利率の一番高くなる単位数だけ買って、資金が余るのなら別の優待銘柄に投資することになる。というより、なるべくたくさんの銘柄を買って様々な優待品を楽しみたいと思うから、言われなくても分散投資する結果となる。

 以上、株式投資でリスクを回避するための2大原則である「長期保有」「分散投資」は、株主優待銘柄だと自然と達成される場合が多い。

 だから、私は個人的に株主優待制度に賛成である。というより楽しんでいる。
 この楽しみが無視できないので、セミリタイアっぽくなってリスク許容度の低下した今でも、もうしばらくは個別株を保有していたいと思っている訳である。

(ついでに、今までの株主優待関連のツイート)

にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村